秋は終わり

最後の小春日和もとうに終わり、とうとう秋は終わりを迎える。
秋の紅葉のシーズンもまた春の桜に似て過ぎるのは早い。
じわじわと白い冬は侵攻してくる。
その手を決して緩めることはない。
秋が終わると白い冬が世界を覆いつくす。
その期間はとてつもなく長い。
白い雪は純粋ではあるがその分冷たく容赦ない。
白い雪は色彩を奪い世界をモノクロに変える。
そのモノクロの世界では人々はしばしの休息をとることを求められる。
そして人々はその求めに応じる。
そう考えると白い冬も悪くない。
弓矢の弦は強く引っ張れば引っ張るほど空高く舞い上がるだろうから。